1966Nippon Nōgeikagaku KaishiOpen access

Studies of Increasing NAD Content in Yeast Cells by Second Culture with Nicotinamide Part I

Shūzo Takei

Open full text 0 citations

Abstract

増殖しない条件で,酵母(Sacch. oviformis)に前駆体を与えてNAD菌体内の蓄積条件を検討し,次の結果を得た. (1)前駆体としての効果は,ニコチンアミド>ニコチン酸>キノリン酸の順序である. (2)酸性域とくにpH 3でNADの蓄積は最高である。 (3)発酵性糖はNAD蓄積を阻害する. (4) リン酸を除く無機酸の影響は全くない. TCAサイクル上またはそれに類縁の有機酸は阻害効果をもつ.ただし,クエン酸のみは逆に促進効果を有す. (5)好気条件は好結果を与える. (6) リン酸,アデニンは効果が少なく,窒素にはほとんど効果はない. 糖および有機酸の阻害効果は,資化に伴うNAD/NADH2比の減少が原因であり, Total NADの蓄積阻害に原因するものではないと思われる.反対に好気条件の促進効果は, NAD/NADH2比の増大に原因すると思われる.いったん前駆体から生合成された細胞中のNADは,その細胞が再び中性緩衝液(pH 7)中で保温される際減少していくのに反して,酸性緩衝液(pH 3)中では減少しなかった.この現象は酸性域におげるNADの著しい蓄積の原因と思われる.

Open-access reader

About this research paper

What this paper is about

増殖しない条件で,酵母(Sacch. oviformis)に前駆体を与えてNAD菌体内の蓄積条件を検討し,次の結果を得た. (1)前駆体としての効果は,ニコチンアミド>ニコチン酸>キノリン酸の順序である. (2)酸性域とくにpH 3でNADの蓄積は最高である。 (3)発酵性糖はNAD蓄積を阻害する. (4) リン酸を除く無機酸の影響は全くない. TCAサイクル上またはそれに類縁の有機酸は阻害効果をもつ.ただし,クエン酸のみは逆に促進効果を有す. (5)好気条件は好結果を与える. (6) リン酸,アデニンは効果が少なく,窒素にはほとんど効果はない. 糖および有機酸の阻害効果は,資化に伴うNAD/NADH2比の減少が原因であり, Total NADの蓄積阻害に原因するものではないと思われる.反対に好気条件の促進効果は, NAD/NADH2比の増大に原因すると思われる.いったん前駆体から生合成された細胞中のNADは,その細胞が再び中性緩衝液(pH 7)中で保温される際減少していくのに反して,酸性緩衝液(pH 3)中では減少しなかった.この現象は酸性域におげるNADの著しい蓄積の原因と思われる.

Why it matters

A significance statement is not available in the OpenAlex record.

Key contribution

A contribution statement is not available in the OpenAlex record.

Method / approach

Method details are not available in the OpenAlex metadata.

Main findings

Findings are not separately available in the OpenAlex metadata.

Limitations

Limitations are not available in the OpenAlex metadata.

Applications

Application details are not available in the OpenAlex metadata.

Available abstract

増殖しない条件で,酵母(Sacch. oviformis)に前駆体を与えてNAD菌体内の蓄積条件を検討し,次の結果を得た. (1)前駆体としての効果は,ニコチンアミド>ニコチン酸>キノリン酸の順序である. (2)酸性域とくにpH 3でNADの蓄積は最高である。 (3)発酵性糖はNAD蓄積を阻害する. (4) リン酸を除く無機酸の影響は全くない. TCAサイクル上またはそれに類縁の有機酸は阻害効果をもつ.ただし,クエン酸のみは逆に促進効果を有す. (5)好気条件は好結果を与える. (6) リン酸,アデニンは効果が少なく,窒素にはほとんど効果はない. 糖および有機酸の阻害効果は,資化に伴うNAD/NADH2比の減少が原因であり, Total NADの蓄積阻害に原因するものではないと思われる.反対に好気条件の促進効果は, NAD/NADH2比の増大に原因すると思われる.いったん前駆体から生合成された細胞中のNADは,その細胞が再び中性緩衝液(pH 7)中で保温される際減少していくのに反して,酸性緩衝液(pH 3)中では減少しなかった.この現象は酸性域におげるNADの著しい蓄積の原因と思われる.

Key concepts: NAD+ kinase, Glycerol-3-phosphate dehydrogenase, Nicotinamide, Chemistry, Cofactor, Biochemistry, Yeast, Nicotinamide mononucleotide

Related papers

Back to paper searchBrowse research topicsOriginal source
Studies of Increasing NAD Content in Yeast Cells by Second Culture with Nicotinamide Part I — Research Paper | ScholarLens