Studies in the Evergreen Broad-Leaved Forest of Tatera Forest Reserve, Tsushima, Japan. VII. Comparative analysis of the structure and composition of primary and secondary stands
Shin‐ichi Yamamoto, Syuzo Itow
Abstract
Shin‐ichi Yamamoto, Syuzo Itow
Abstract
対馬・龍良山の照葉樹林研究の一環として、本研究では原生林と二次林の組成と構造を比較解析し、原生状態への復帰過程にある二次林の保護の重要性を指摘した。1)原生林の林冠層では、シイノキ、イスノキ、ウラジロガシが優占していた。シイノキは、ギャップ形成後、ギャップ内で定着した稚樹で更新するとともに、萌芽によっても更新していた。一方、イスノキは、ギャップ形成前に定着した稚樹がギャップ形成後、ギャップ内で成長して更新する更新様式であった。サカキは典型的な亜高木性樹種であった。2)二次林の林冠層は、シイノキでほとんど優占されていた。このシイノキの林冠木のほとんどが萌芽起源であった。しかしながら、林内にはシイノキの稚樹や幼木が少なかった。イスノキは林冠層にはわずかしかなかったが、稚樹・幼木として多数出現した。サカキの稚樹・幼木は少なかった。3)今後、人為撹乱がなければ、二次林の林冠層のシイノキは減少し、イスノキは増加することが予想され、この二次林は着実に原生状態へ復帰しつつあると判断された。したがって、原生状態へ復帰させるために、この二次林を人為撹乱から保護することは重要な課題といえる。
A significance statement is not available in the OpenAlex record.
A contribution statement is not available in the OpenAlex record.
Method details are not available in the OpenAlex metadata.
Findings are not separately available in the OpenAlex metadata.
Limitations are not available in the OpenAlex metadata.
Application details are not available in the OpenAlex metadata.
対馬・龍良山の照葉樹林研究の一環として、本研究では原生林と二次林の組成と構造を比較解析し、原生状態への復帰過程にある二次林の保護の重要性を指摘した。1)原生林の林冠層では、シイノキ、イスノキ、ウラジロガシが優占していた。シイノキは、ギャップ形成後、ギャップ内で定着した稚樹で更新するとともに、萌芽によっても更新していた。一方、イスノキは、ギャップ形成前に定着した稚樹がギャップ形成後、ギャップ内で成長して更新する更新様式であった。サカキは典型的な亜高木性樹種であった。2)二次林の林冠層は、シイノキでほとんど優占されていた。このシイノキの林冠木のほとんどが萌芽起源であった。しかしながら、林内にはシイノキの稚樹や幼木が少なかった。イスノキは林冠層にはわずかしかなかったが、稚樹・幼木として多数出現した。サカキの稚樹・幼木は少なかった。3)今後、人為撹乱がなければ、二次林の林冠層のシイノキは減少し、イスノキは増加することが予想され、この二次林は着実に原生状態へ復帰しつつあると判断された。したがって、原生状態へ復帰させるために、この二次林を人為撹乱から保護することは重要な課題といえる。
Key concepts: Secondary forest, Old-growth forest, Ecology, Forest structure, Canopy, Evergreen, Evergreen forest, Forestry