Comparative effect of several organophosphorus insecticides to housefly
Takeshi Suzuki, Hideko Matsunaga
Abstract
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Takeshi Suzuki, Hideko Matsunaga
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(1) Diazinon, malathion, DDVP, ronnel, Dibrom Dipterex, Baytex, Acethion, Butonateの9種の有機燐殺虫剤の, 伝研系イエバエMusca domestica vicina Macquartに対する効力を, 各種の室内試験によつて比較検討した.(2) 微量滴下法による効力は, Dibromがもつともすぐれ, DDVPがこれにつぎ, 以下の順位はBaytex, diazinon, malathion, ronnel, Dipterex, Acethion, Butonateである.(3) 濾紙にアセトン溶液を滴下した残渣にシャーレを用いた接触試験による速効性では, DDVPがもつともすぐれ, 以下Dibrom, diazinon, Acethion, Butonate, ronnel, Baytex, malathion, Dipterexの順位である.また, DDVPのように蒸気圧の高い薬剤では, ほぼ密閉状態の接触試験では, 効力が高くあらわれることを知つた.(4) 263mg/m^2の薬剤をアセトン溶液の形で濾紙に滴下し, これにシャーレを伏せ, この中で, それぞれ異つた時間だけイエバエを残渣に接触せしめ, 後, 接触を離して24時間後の死亡率から効力を求めた結果では, DDVPがもつとも短時間の接触で有効であり, ついでDibrom, diazinon, Acethion, ronnel, Baytex, Butonate, malathion, Dipterexの順位となる.(5) 各薬量の濾紙上の残渣に, シャーレで1時間だけハエを接触せしめ, 後接触を離して24時間後の死亡率から効力を求めた結果では, もつとも微量で有効なのはDDVPであり, ついで, Dibrom, diazinon, ronnel, Acethion, Butonate, Baytex, malathion, Dipterexの順になる.(6) 一定量の残渣にイエバエを継続的に接触させた場合と, 接触を離してから24時間の死亡率を比較した場合, 後者の効力が前者の効力より著しく大きい薬剤はDDVPとDibromで, diazinonがこれにつぎ, 以下Baytex, ronnel, Acethion, Butonate, malathionの順に小さくなる.この比率は, 接触を離してから死亡率の高まる度合いを示す.(7) 微量滴下法による(LD)_<50>と, 各薬量の残渣に1時間接触させて24時間後の(LD)_<50>の比は, Butonate, DDVPで著しく大きく, Acethion, diazinon, ronnel, Dibromがこれにつぎ, Baytex, malathion, Diprerexでは著しく小さい.この比率の大小と, 薬剤の蒸気圧の大小の順位がおおむね一致していることは, シャーレ内の接触試験では, Vapour actionの占めるウエイトが大きいためと考える.(8) アセトン溶液の形で263mg/m^2の薬剤を滴下した濾紙を室温に放置し, これにイエバエを1時間あるいは4時間接触させて24時間後の死亡率から残効性を求めた結果, 1時間接触では, Dibrom, Baytex, diazinonの残効性がすぐれ, 以下ronnel, Acethion, DDVP, Butonareの順位になる.また4時間接触では, Diazinonがもつともすぐれ, Baytexがこれにつぎ, ronnel, Acethion, DDVP, Butonateの順となる.(9) 薬量の異る残渣にイエバエを接触せしめて(KT)_<50>を求めると, 薬量の対数と(KT)_<50>の対数は, おおむね一直線上に並ぶ.一定薬量(263mg/m^2)の薬量を滴下した濾紙を室温に放置し, 1, 2, 3日後, 更に1〜9週後にこの残渣と同様な方法でイエバエを接触せしめ, その(KT)_<50>を前に示した直線にあてはめ, 残渣の持続性を生物的に検定した.その結果, 持続性のもつとも著しいのは, Baytexであり, diazinon, Dibrom, ronnelがこれにつぎ, DDVPはもつとも小さい.この順位は, おおむね蒸気圧の低→高の順位と一致する.したがつて, これらの有機燐剤残渣の持続性は, 主として蒸発による消失に左右されるものと認めた.なお, Dipterexにおいては, 室温に放置するにしたがつて, 残渣の効力が高まる傾向がある.これは, DipterexのDDVPへの分解によるものと考える.(10) 以上の各試験法による結果を綜合し, 各殺虫剤の特性を比較考察した.
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(1) Diazinon, malathion, DDVP, ronnel, Dibrom Dipterex, Baytex, Acethion, Butonateの9種の有機燐殺虫剤の, 伝研系イエバエMusca domestica vicina Macquartに対する効力を, 各種の室内試験によつて比較検討した.(2) 微量滴下法による効力は, Dibromがもつともすぐれ, DDVPがこれにつぎ, 以下の順位はBaytex, diazinon, malathion, ronnel, Dipterex, Acethion, Butonateである.(3) 濾紙にアセトン溶液を滴下した残渣にシャーレを用いた接触試験による速効性では, DDVPがもつともすぐれ, 以下Dibrom, diazinon, Acethion, Butonate, ronnel, Baytex, malathion, Dipterexの順位である.また, DDVPのように蒸気圧の高い薬剤では, ほぼ密閉状態の接触試験では, 効力が高くあらわれることを知つた.(4) 263mg/m^2の薬剤をアセトン溶液の形で濾紙に滴下し, これにシャーレを伏せ, この中で, それぞれ異つた時間だけイエバエを残渣に接触せしめ, 後, 接触を離して24時間後の死亡率から効力を求めた結果では, DDVPがもつとも短時間の接触で有効であり, ついでDibrom, diazinon, Acethion, ronnel, Baytex, Butonate, malathion, Dipterexの順位となる.(5) 各薬量の濾紙上の残渣に, シャーレで1時間だけハエを接触せしめ, 後接触を離して24時間後の死亡率から効力を求めた結果では, もつとも微量で有効なのはDDVPであり, ついで, Dibrom, diazinon, ronnel, Acethion, Butonate, Baytex, malathion, Dipterexの順になる.(6) 一定量の残渣にイエバエを継続的に接触させた場合と, 接触を離してから24時間の死亡率を比較した場合, 後者の効力が前者の効力より著しく大きい薬剤はDDVPとDibromで, diazinonがこれにつぎ, 以下Baytex, ronnel, Acethion, Butonate, malathionの順に小さくなる.この比率は, 接触を離してから死亡率の高まる度合いを示す.(7) 微量滴下法による(LD)_<50>と, 各薬量の残渣に1時間接触させて24時間後の(LD)_<50>の比は, Butonate, DDVPで著しく大きく, Acethion, diazinon, ronnel, Dibromがこれにつぎ, Baytex, malathion, Diprerexでは著しく小さい.この比率の大小と, 薬剤の蒸気圧の大小の順位がおおむね一致していることは, シャーレ内の接触試験では, Vapour actionの占めるウエイトが大きいためと考える.(8) アセトン溶液の形で263mg/m^2の薬剤を滴下した濾紙を室温に放置し, これにイエバエを1時間あるいは4時間接触させて24時間後の死亡率から残効性を求めた結果, 1時間接触では, Dibrom, Baytex, diazinonの残効性がすぐれ, 以下ronnel, Acethion, DDVP, Butonareの順位になる.また4時間接触では, Diazinonがもつともすぐれ, Baytexがこれにつぎ, ronnel, Acethion, DDVP, Butonateの順となる.(9) 薬量の異る残渣にイエバエを接触せしめて(KT)_<50>を求めると, 薬量の対数と(KT)_<50>の対数は, おおむね一直線上に並ぶ.一定薬量(263mg/m^2)の薬量を滴下した濾紙を室温に放置し, 1, 2, 3日後, 更に1〜9週後にこの残渣と同様な方法でイエバエを接触せしめ, その(KT)_<50>を前に示した直線にあてはめ, 残渣の持続性を生物的に検定した.その結果, 持続性のもつとも著しいのは, Baytexであり, diazinon, Dibrom, ronnelがこれにつぎ, DDVPはもつとも小さい.この順位は, おおむね蒸気圧の低→高の順位と一致する.したがつて, これらの有機燐剤残渣の持続性は, 主として蒸発による消失に左右されるものと認めた.なお, Dipterexにおいては, 室温に放置するにしたがつて, 残渣の効力が高まる傾向がある.これは, DipterexのDDVPへの分解によるものと考える.(10) 以上の各試験法による結果を綜合し, 各殺虫剤の特性を比較考察した.
Key concepts: Diazinon, Malathion, Toxicology, Pesticide, Chemistry, Biology, Ecology