STUDIES OF RICE-BRAN THERAPY FOR CALCIUM UROLITHIASIS WITH IDIOPATHIC HYPERCALCIURIA
Shoichi Ebisuno
Abstract
Open-access reader
Shoichi Ebisuno
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特発性過カルシウム尿症を伴うカルシウム結石症における rice-bran 療法の検討を更に進めるため, とくに生体内のカルシウム環境の違いにより rice-bran によるカルシウムとの結合作用がどのように変化するのかを検討する目的で, 高カルシウム食及び低カルシウム食で飼育したラットに rice-bran, フィチン及びフィチン酸ナトリウムを投与し, カルシウムの balance study をおこない, 以下の如きの結果が得られた.(1) 高カルシウム食群における rice-bran 及びフィチンの投与群で, 対照群に比し著明な尿中カルシウム排泄量の減少が認められたが, rice-bran 投与群とフィチン投与群との間には, その効果に差は認められなかった.(2) 低カルシウム食群では rice-bran 及びフィチン投与による尿中カルシウム排泄量の減少は著明ではなく, 高カルシウム食群における投与効果とは明らかに異なる傾向が示された.(3) 市販のフィチン酸ナトリウム (200mg/day) を経口投与した場合でも, 全く同様の傾向が観察できた.(4) カルシウム環境とくに摂取カルシウム量によるカルシウム結合作用の変化は, rice-bran 及びフィチン投与による腸管内でのカルシウム吸収抑制の差から生じている事が認められ, 摂取フィチン体リンの利用が高カルシウム環境下では下がり, 逆に低カルシウム環境下では増加するものと考えられる.(5) Rice-bran 及びフィチンの投与による血清カルシウム値あるいは副甲状腺ホルモン値には明らかな変動は得られなかったが, 体重増加及び大腿骨中カルシウム含量には若干の変化がみられ, これらの物質の長期大量投与によるラットの発育抑制の可能性は否定できないものと考えられる.(6) 今回の動物実験から摂取カルシウムが多量のときに rice-bran 効果が強く発揮されると云う結果が得られたが, このことは腸管型の過カルシウム尿症の臨床的治療には極めて適切な結果が得られたものと考える.
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特発性過カルシウム尿症を伴うカルシウム結石症における rice-bran 療法の検討を更に進めるため, とくに生体内のカルシウム環境の違いにより rice-bran によるカルシウムとの結合作用がどのように変化するのかを検討する目的で, 高カルシウム食及び低カルシウム食で飼育したラットに rice-bran, フィチン及びフィチン酸ナトリウムを投与し, カルシウムの balance study をおこない, 以下の如きの結果が得られた.(1) 高カルシウム食群における rice-bran 及びフィチンの投与群で, 対照群に比し著明な尿中カルシウム排泄量の減少が認められたが, rice-bran 投与群とフィチン投与群との間には, その効果に差は認められなかった.(2) 低カルシウム食群では rice-bran 及びフィチン投与による尿中カルシウム排泄量の減少は著明ではなく, 高カルシウム食群における投与効果とは明らかに異なる傾向が示された.(3) 市販のフィチン酸ナトリウム (200mg/day) を経口投与した場合でも, 全く同様の傾向が観察できた.(4) カルシウム環境とくに摂取カルシウム量によるカルシウム結合作用の変化は, rice-bran 及びフィチン投与による腸管内でのカルシウム吸収抑制の差から生じている事が認められ, 摂取フィチン体リンの利用が高カルシウム環境下では下がり, 逆に低カルシウム環境下では増加するものと考えられる.(5) Rice-bran 及びフィチンの投与による血清カルシウム値あるいは副甲状腺ホルモン値には明らかな変動は得られなかったが, 体重増加及び大腿骨中カルシウム含量には若干の変化がみられ, これらの物質の長期大量投与によるラットの発育抑制の可能性は否定できないものと考えられる.(6) 今回の動物実験から摂取カルシウムが多量のときに rice-bran 効果が強く発揮されると云う結果が得られたが, このことは腸管型の過カルシウム尿症の臨床的治療には極めて適切な結果が得られたものと考える.
Key concepts: Bran, Hypercalciuria, Agronomy, Calcium, Food science, Chemistry, Biology, Raw material