Studies on the Origin of Fat Body in the Adult of Housefly, Musca domestica vicina MACQUART (Diptera: Muscidae)
Hironori Sakurai
Abstract
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Hironori Sakurai
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イエバエの成虫にみられる蛹脂肪体と成虫脂肪体の起源を明らかにするため,変態にともなう脂肪体の組織学的変化を検討した。幼虫期においてよく組織化されている幼虫脂肪体の各細胞は,蛹化にともない遊離し単独の細胞として存在し,細胞中にspherule cellや核片をphagocyticに取込むが,蛹期後半に入ると幼虫脂肪体は細胞崩壊を起こして完全に消失した。その後クロマチンの周囲に幼虫脂肪体の細胞成分が集合することにより,蛹末期に蛹脂肪体が形成された。一方,蛹化直後に多数みられたgranulocyteは,幼虫組織残物を捕食してspherule cellに変化し,またgranulocyteの一部は真皮下に集積して組織化され,細胞分裂を起こすことにより成虫脂肪体を形成した。これらの結果より,イエバエの蛹脂肪体および成虫脂肪体の両組織とも蛹期において新生された組織であり,また脂肪体の形成の過程にはgranulocyteが密接に関係していることが示唆された。
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イエバエの成虫にみられる蛹脂肪体と成虫脂肪体の起源を明らかにするため,変態にともなう脂肪体の組織学的変化を検討した。幼虫期においてよく組織化されている幼虫脂肪体の各細胞は,蛹化にともない遊離し単独の細胞として存在し,細胞中にspherule cellや核片をphagocyticに取込むが,蛹期後半に入ると幼虫脂肪体は細胞崩壊を起こして完全に消失した。その後クロマチンの周囲に幼虫脂肪体の細胞成分が集合することにより,蛹末期に蛹脂肪体が形成された。一方,蛹化直後に多数みられたgranulocyteは,幼虫組織残物を捕食してspherule cellに変化し,またgranulocyteの一部は真皮下に集積して組織化され,細胞分裂を起こすことにより成虫脂肪体を形成した。これらの結果より,イエバエの蛹脂肪体および成虫脂肪体の両組織とも蛹期において新生された組織であり,また脂肪体の形成の過程にはgranulocyteが密接に関係していることが示唆された。
Key concepts: Musca, Muscidae, Housefly, Biology, Zoology, Fat body, Ecology, Larva