2001Journal of Japanese Society of Oral OncologyOpen access

Expression and functions of Snail in acquiring high invasive ability in sequamous carcinoma cells

Kazuhiro Yokoyama, Nobuyuki Kamata, Masaru Nagayama

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Abstract

細胞間接着分子の消失と細胞外基質の分解は癌細胞の浸潤・転移に必須である。E-カドヘリンはカルシウム依存性の細胞間接着因子であるが浸潤型扁平上皮癌ではその発現の低下が報告されている。最近, 転写因子であるSnailがE-カドヘリンの転写抑制因子として同定された。われわれはE-カドヘリンを不均一に発現しているHOC719細胞を見出し, これよりE-カドヘリン陽性細胞 (HOC719-PE) と陰性細胞 (HOC719-NE) を分離・樹立した。HOC719-PE細胞は上皮細胞様形態を呈し, 一方HOC719-NE細胞は線維芽細胞様形態を呈していた。さらに, HOC719-PE細胞に比べて, HOC719.NE細胞は高い浸潤能を有しMMP-2とSnailの発現が高かった。次にSnail発現ベクターをE-カドヘリン陽性細胞にトランスフェクションしてその影響を検討した。A431細胞とHOC719-PE細胞におけるE-カドヘリンプロモーターの転写活性はSnailトランスフェクションにより低下した。Snail安定発現A431細胞は上皮細胞様形態から線維芽細胞様形態に変化し, その浸潤能が上昇した。RT-PCRによる検討の結果, これらの細胞におけるE.カドヘリンの発現は低下し, MMP-2の発現は上昇した。さらにルシフェラーゼアッセイの結果, A431細胞とHOC719-PE細胞におけるMMP-2プロモーターの転写活性はSnailにより上昇することが示された。以上の結果から, Snailは細胞形態を変化させE-カドヘリンとMMP-2の発現を調節することによって, 癌細胞の高度浸潤能獲得過程に関与することが示唆された。

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細胞間接着分子の消失と細胞外基質の分解は癌細胞の浸潤・転移に必須である。E-カドヘリンはカルシウム依存性の細胞間接着因子であるが浸潤型扁平上皮癌ではその発現の低下が報告されている。最近, 転写因子であるSnailがE-カドヘリンの転写抑制因子として同定された。われわれはE-カドヘリンを不均一に発現しているHOC719細胞を見出し, これよりE-カドヘリン陽性細胞 (HOC719-PE) と陰性細胞 (HOC719-NE) を分離・樹立した。HOC719-PE細胞は上皮細胞様形態を呈し, 一方HOC719-NE細胞は線維芽細胞様形態を呈していた。さらに, HOC719-PE細胞に比べて, HOC719.NE細胞は高い浸潤能を有しMMP-2とSnailの発現が高かった。次にSnail発現ベクターをE-カドヘリン陽性細胞にトランスフェクションしてその影響を検討した。A431細胞とHOC719-PE細胞におけるE-カドヘリンプロモーターの転写活性はSnailトランスフェクションにより低下した。Snail安定発現A431細胞は上皮細胞様形態から線維芽細胞様形態に変化し, その浸潤能が上昇した。RT-PCRによる検討の結果, これらの細胞におけるE.カドヘリンの発現は低下し, MMP-2の発現は上昇した。さらにルシフェラーゼアッセイの結果, A431細胞とHOC719-PE細胞におけるMMP-2プロモーターの転写活性はSnailにより上昇することが示された。以上の結果から, Snailは細胞形態を変化させE-カドヘリンとMMP-2の発現を調節することによって, 癌細胞の高度浸潤能獲得過程に関与することが示唆された。

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Limitations

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Applications

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Available abstract

細胞間接着分子の消失と細胞外基質の分解は癌細胞の浸潤・転移に必須である。E-カドヘリンはカルシウム依存性の細胞間接着因子であるが浸潤型扁平上皮癌ではその発現の低下が報告されている。最近, 転写因子であるSnailがE-カドヘリンの転写抑制因子として同定された。われわれはE-カドヘリンを不均一に発現しているHOC719細胞を見出し, これよりE-カドヘリン陽性細胞 (HOC719-PE) と陰性細胞 (HOC719-NE) を分離・樹立した。HOC719-PE細胞は上皮細胞様形態を呈し, 一方HOC719-NE細胞は線維芽細胞様形態を呈していた。さらに, HOC719-PE細胞に比べて, HOC719.NE細胞は高い浸潤能を有しMMP-2とSnailの発現が高かった。次にSnail発現ベクターをE-カドヘリン陽性細胞にトランスフェクションしてその影響を検討した。A431細胞とHOC719-PE細胞におけるE-カドヘリンプロモーターの転写活性はSnailトランスフェクションにより低下した。Snail安定発現A431細胞は上皮細胞様形態から線維芽細胞様形態に変化し, その浸潤能が上昇した。RT-PCRによる検討の結果, これらの細胞におけるE.カドヘリンの発現は低下し, MMP-2の発現は上昇した。さらにルシフェラーゼアッセイの結果, A431細胞とHOC719-PE細胞におけるMMP-2プロモーターの転写活性はSnailにより上昇することが示された。以上の結果から, Snailは細胞形態を変化させE-カドヘリンとMMP-2の発現を調節することによって, 癌細胞の高度浸潤能獲得過程に関与することが示唆された。

Key concepts: Snail, Biology, A431 cells, Cancer, Ecology, Genetics, Cell cycle, Oncogene

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