Nesting Biology of Japanese Leaf-Cutter Bee, Megachile humilis SMITH (Hymenoptera, Megachilidae).
Eisuke Katayama
Abstract
Open-access reader
Eisuke Katayama
Abstract
Open-access reader
スミスハキリバチの営巣習性について,1973∼1996年に栃木県北部の各地で調査を行った。1) 本種は7月末∼9月中旬に営巣活動をする1化性種で,好適営巣地は植林後間もないスギやヒノキの林,平地の雑木林や管理不良の空き地などであった。2) 営巣場所はすべて地中の浅い坑道で,深さ4.9∼12cm,直径は8∼12mmであった。これらの坑道のうち,1例はジグモの古巣の地中のトンネルを利用していたが,それ以外はすべてハチが自力掘坑したものであった。3) 完成巣の巣口は葉片や土砂等で密封されず,開口したままであった。1巣当たりの巣室数は1∼3個で,1個の例が多かった。4) 本種の巣室では最内側の葉片も,ハチの口部から分泌された粘着物によって接着されていなかった。この点は本種の巣室構造の重要な特徴である。5) 巣室作成に使用される葉片の形態は,既知種のそれと大差なかった。しかし本種は地中掘坑性であるのに,巣室底壁に円形葉片(A-3葉片)を使用している点は,他種と異なっていた。1巣室当たり使用総葉片数は平均38枚で,ハキリバチ属の他種よりも多かった。6) 貯食,卵,繭の形態などの特徴は,既知のハキリバチ属の他種と大差なかった。
OpenAlex reports 1 citations for this work. Citation counts describe recorded attention and do not establish research quality.
A contribution statement is not available in the OpenAlex record.
Method details are not available in the OpenAlex metadata.
Findings are not separately available in the OpenAlex metadata.
Limitations are not available in the OpenAlex metadata.
Application details are not available in the OpenAlex metadata.
スミスハキリバチの営巣習性について,1973∼1996年に栃木県北部の各地で調査を行った。1) 本種は7月末∼9月中旬に営巣活動をする1化性種で,好適営巣地は植林後間もないスギやヒノキの林,平地の雑木林や管理不良の空き地などであった。2) 営巣場所はすべて地中の浅い坑道で,深さ4.9∼12cm,直径は8∼12mmであった。これらの坑道のうち,1例はジグモの古巣の地中のトンネルを利用していたが,それ以外はすべてハチが自力掘坑したものであった。3) 完成巣の巣口は葉片や土砂等で密封されず,開口したままであった。1巣当たりの巣室数は1∼3個で,1個の例が多かった。4) 本種の巣室では最内側の葉片も,ハチの口部から分泌された粘着物によって接着されていなかった。この点は本種の巣室構造の重要な特徴である。5) 巣室作成に使用される葉片の形態は,既知種のそれと大差なかった。しかし本種は地中掘坑性であるのに,巣室底壁に円形葉片(A-3葉片)を使用している点は,他種と異なっていた。1巣室当たり使用総葉片数は平均38枚で,ハキリバチ属の他種よりも多かった。6) 貯食,卵,繭の形態などの特徴は,既知のハキリバチ属の他種と大差なかった。
Key concepts: Megachilidae, Biology, Hymenoptera, Nesting (process), Zoology, Ecology, Pollination, Engineering