Serum aluminum in chronic renal failure patients undergoing hemodialysis
Shinichi Hosokawa, Seigo Kohira, T Tomoyoshi, T. Nishio, Masazu Nagao
Abstract
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Shinichi Hosokawa, Seigo Kohira, T Tomoyoshi, T. Nishio, Masazu Nagao
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透析患者の血清アルミニウム (Al) の透析中の動態および血清Al濃度と透析期間, 水酸化アルミニウム (アルミゲル) の服用量との関係について検討した. Alは透析患者の腎性骨異栄養症 (ROD) と関係があると報告されており, 私達も血清Al値とRODと関係が深いといわれている血清カルシウム (Ca), 血清リン (Pi), 血清中の副甲状腺ホルモン (iPTH), 血清カルシトニン (iCT) との関係について検討した.透析に用いられる水は我々の施設では水道水を活性炭, 脱イオン装置, 逆浸透装置 (RO装置) を通して浄化し, これと透析液とを混合して透析液としている. 水道水中に含まれるAlの量は季節, 時間により大きな変動があるが, それは1.2μg/dlから3.6μg/dlであった. これが純水装置を通過したあとでは0.3μg/dlから0.6μg/dlとなる. また透析液原液には約2.0μg/dlのAlが含まれているが透析液のAl濃度は0.3μg/dlから0.6μg/dlであった. 透析前の血清Al値は8.12±5.32μg/dlであり, 5時間透析の終了直後では6.66±4.26μg/dlと減少傾向を示した. 透析開始15分後にECUM方法を用いて濾過液を約60ml採集し最初の30mlを捨てて後の濾過液のAlの濃度を測定したところ, 1.28±0.914μg/dlであり, これは総血清Alの約27.55±18.9%にあたる. このAlが血清中のfree diffusible Alである. 終了直前のそれは0.69±0.35μg/dlと有意に (P<0.05) 低下した. 血清中のfree Alは終了直前では12.89±9.17%と有意に (P<0.001) 低下した. 血清Al値とアルミゲルの服用量との間には有意な関係は認めなかった. 血清Ca, Pi, iPTH, iCTとも同様に有意な関係は認めなかった. 透析月数と血清Al濃度とは正の有意な (P<0.02) 関係を認めた. 血清のdiffusible Al濃度が透析液中のAl濃度より高いときはAlは血清中から透析液中に拡散によって移動する. 透析によりAl除去するためには透析液中のAlの濃度を血清中のfree diffusible Al濃度より低くすることが必要である.
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透析患者の血清アルミニウム (Al) の透析中の動態および血清Al濃度と透析期間, 水酸化アルミニウム (アルミゲル) の服用量との関係について検討した. Alは透析患者の腎性骨異栄養症 (ROD) と関係があると報告されており, 私達も血清Al値とRODと関係が深いといわれている血清カルシウム (Ca), 血清リン (Pi), 血清中の副甲状腺ホルモン (iPTH), 血清カルシトニン (iCT) との関係について検討した.透析に用いられる水は我々の施設では水道水を活性炭, 脱イオン装置, 逆浸透装置 (RO装置) を通して浄化し, これと透析液とを混合して透析液としている. 水道水中に含まれるAlの量は季節, 時間により大きな変動があるが, それは1.2μg/dlから3.6μg/dlであった. これが純水装置を通過したあとでは0.3μg/dlから0.6μg/dlとなる. また透析液原液には約2.0μg/dlのAlが含まれているが透析液のAl濃度は0.3μg/dlから0.6μg/dlであった. 透析前の血清Al値は8.12±5.32μg/dlであり, 5時間透析の終了直後では6.66±4.26μg/dlと減少傾向を示した. 透析開始15分後にECUM方法を用いて濾過液を約60ml採集し最初の30mlを捨てて後の濾過液のAlの濃度を測定したところ, 1.28±0.914μg/dlであり, これは総血清Alの約27.55±18.9%にあたる. このAlが血清中のfree diffusible Alである. 終了直前のそれは0.69±0.35μg/dlと有意に (P<0.05) 低下した. 血清中のfree Alは終了直前では12.89±9.17%と有意に (P<0.001) 低下した. 血清Al値とアルミゲルの服用量との間には有意な関係は認めなかった. 血清Ca, Pi, iPTH, iCTとも同様に有意な関係は認めなかった. 透析月数と血清Al濃度とは正の有意な (P<0.02) 関係を認めた. 血清のdiffusible Al濃度が透析液中のAl濃度より高いときはAlは血清中から透析液中に拡散によって移動する. 透析によりAl除去するためには透析液中のAlの濃度を血清中のfree diffusible Al濃度より低くすることが必要である.
Key concepts: Chronic renal failure, Hemodialysis, Aluminium, Chemistry, Internal medicine, Medicine, Organic chemistry