1993Journal of the Japanese Society for Horticultural ScienceOpen access

Influence of Fruiting Position and Co-existence of Pollinated Fruit on a Shoot on Parthenocarpic Fruit Set of Kaki cvs. Fuyu and Hiratanenashi (Diospyros kaki L. f.).

Akira Kitajima, Yoshihiko Kuramoto, Kiichi Ohoka, Mikio Nakano, Masashi Ishida

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Abstract

カキ'富有'および'平核無'の単為結果性と果実間の同化産物の競合との関係を検討するため, 3花蕾着生する環状剥皮処理をした結果枝について, 人工受粉と花粉遮断の組み合わせ処理を行い結実を調査した.1.受粉果実と花粉遮断果実の結実は, いずれも結果枝における果実の着生位置により変動し, 先端果実で優れ, 基部果実で劣った.2.結果枝上の3花蕾をすべて花粉遮断すると先端花蕾の単為結果は優れ, その結実率はすべて受粉した結果枝の果実率より高かった.3.同一結果枝に花粉遮断果実と受粉果実が混在すると, 結実率は受粉した果実で優れ, 花粉遮断した結実で劣る傾向がみられた.4. 3花蕾をすべて花粉遮断した結果枝では, 結果枝長が短くなるにつれて単為結果率は低下し, その傾向は先端花蕾でとくに顕著であった.5.同一結果枝内では, 単為結果率の低い果実は単為結果率の高い果実に比べて果実発育が劣り, その後多くの果実が落果した.6.'富有'と'平核無'の同一結果枝における単為結果は, 花蕾の着生位置や受粉の有無により大きく変動することが認められ, その変動のパターンや花粉遮断果実の結実率は両品種ともほぼ同様であった.以上より, カキ'富有'の単為結果は果実の着生条件によって大きく変動するため, 単為結果性の強弱に及ぼす遺伝的な要因は小さく, '富有'と'平核無'の単為結果に関する遺伝的な差異は明らかではないと考えられた. さらに, 無核果実の落果は果実間の同化産物の競合により生じるものと考えられ, 単為結果の変動はおもに競合関係にある果実間の相対的なsink力の差に起因していると考えられた.

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カキ'富有'および'平核無'の単為結果性と果実間の同化産物の競合との関係を検討するため, 3花蕾着生する環状剥皮処理をした結果枝について, 人工受粉と花粉遮断の組み合わせ処理を行い結実を調査した.1.受粉果実と花粉遮断果実の結実は, いずれも結果枝における果実の着生位置により変動し, 先端果実で優れ, 基部果実で劣った.2.結果枝上の3花蕾をすべて花粉遮断すると先端花蕾の単為結果は優れ, その結実率はすべて受粉した結果枝の果実率より高かった.3.同一結果枝に花粉遮断果実と受粉果実が混在すると, 結実率は受粉した果実で優れ, 花粉遮断した結実で劣る傾向がみられた.4. 3花蕾をすべて花粉遮断した結果枝では, 結果枝長が短くなるにつれて単為結果率は低下し, その傾向は先端花蕾でとくに顕著であった.5.同一結果枝内では, 単為結果率の低い果実は単為結果率の高い果実に比べて果実発育が劣り, その後多くの果実が落果した.6.'富有'と'平核無'の同一結果枝における単為結果は, 花蕾の着生位置や受粉の有無により大きく変動することが認められ, その変動のパターンや花粉遮断果実の結実率は両品種ともほぼ同様であった.以上より, カキ'富有'の単為結果は果実の着生条件によって大きく変動するため, 単為結果性の強弱に及ぼす遺伝的な要因は小さく, '富有'と'平核無'の単為結果に関する遺伝的な差異は明らかではないと考えられた. さらに, 無核果実の落果は果実間の同化産物の競合により生じるものと考えられ, 単為結果の変動はおもに競合関係にある果実間の相対的なsink力の差に起因していると考えられた.

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カキ'富有'および'平核無'の単為結果性と果実間の同化産物の競合との関係を検討するため, 3花蕾着生する環状剥皮処理をした結果枝について, 人工受粉と花粉遮断の組み合わせ処理を行い結実を調査した.1.受粉果実と花粉遮断果実の結実は, いずれも結果枝における果実の着生位置により変動し, 先端果実で優れ, 基部果実で劣った.2.結果枝上の3花蕾をすべて花粉遮断すると先端花蕾の単為結果は優れ, その結実率はすべて受粉した結果枝の果実率より高かった.3.同一結果枝に花粉遮断果実と受粉果実が混在すると, 結実率は受粉した果実で優れ, 花粉遮断した結実で劣る傾向がみられた.4. 3花蕾をすべて花粉遮断した結果枝では, 結果枝長が短くなるにつれて単為結果率は低下し, その傾向は先端花蕾でとくに顕著であった.5.同一結果枝内では, 単為結果率の低い果実は単為結果率の高い果実に比べて果実発育が劣り, その後多くの果実が落果した.6.'富有'と'平核無'の同一結果枝における単為結果は, 花蕾の着生位置や受粉の有無により大きく変動することが認められ, その変動のパターンや花粉遮断果実の結実率は両品種ともほぼ同様であった.以上より, カキ'富有'の単為結果は果実の着生条件によって大きく変動するため, 単為結果性の強弱に及ぼす遺伝的な要因は小さく, '富有'と'平核無'の単為結果に関する遺伝的な差異は明らかではないと考えられた. さらに, 無核果実の落果は果実間の同化産物の競合により生じるものと考えられ, 単為結果の変動はおもに競合関係にある果実間の相対的なsink力の差に起因していると考えられた.

Key concepts: Diospyros kaki, Parthenocarpy, Fruit set, Horticulture, Biology, Botany, Pollination, Pollen

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